韓国の葬儀を経験したからこそ、墓を手放し日本の従来の仏教葬儀をしない選択ができました

身内の死を話題にするのは不謹慎な行為ですが、「体験したことを記録することで、何年経過しても故人といた最後のシーンを思い出し、故人の冥福を祈ることが出来る。一番悲しいことは忘れ去られてしまうこと。」と思っています。この考えに反対しない方だけ読んでいただければありがたいです。

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突然ですが、2024年1月に大切な家族1名が他界しました。
通常なら、親や祖父が代々やってきた仏教の葬儀をそのままやっていたでしょう。
でもmonmon家は通常の葬儀をしないことにしました。
もし、お墓の在り方など、悩んでるかたがいらっしゃったら、一つのヒントになれば幸いです。

韓国での葬儀の流れは、ハルモニで記しています。

まず想像していたが、病院で亡くなった後が不便きわまりない日本

病院で亡くなった後

【日本】家族が他界したのは、病院。
その後、病院から言われました。

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病院スタッフ

●時に退院していただきますので、手配してください

手配って、なに???
そうなんです、monmonは初めて経験すること。

「葬儀屋に遺体を引き取ってもらうこと」らしいんですが、突然の家族の死に、みんな戸惑いばかり。
とりあえず、祖父でお世話になった葬儀屋に電話をし、その場をしのいだのですが・・・

【韓国】では、病院の同じ敷地に葬儀場があります。
特別な理由(他の場所で葬儀したい)という人以外、病院の葬儀場を使用するので、「手配しろ」なんて言われることはありません。
病院の葬儀場を使用することが決まれば、遺体はそのまま葬儀場に運ばれるだけ。
打ち合わせもそのまま可能。

悲しみの中で、いちいち葬儀屋を呼んで、遺体を遠いところに移してなんて、日本はなんて面倒なんだろうと実感した始まりでした。

 

喪服レンタル

【日本】は喪服はご自身で用意しますよね。
最近はようやくレンタルも用意されたようです。が! 値段が高い!!!

【韓国】の大きな葬儀場では安いレンタル衣装がたくさん用意されています。
日本でいうなら、「写真館にレンタル衣装があふれている」ような感覚です。
喪服はキレイに整理されているので、喪服を持たず葬儀場に来て、レンタル衣装を着て、訪問してくる人もたくさんいます。
日本みたいな「喪服を用意しなくちゃ!!!」っていうプレッシャーが少ないんですよね。
不幸は突然のことが多いので、こういう喪服を用意しなくてはいけないストレスが少ないって良いシステムだと思います。

ちなみにmonmonは、韓国の義祖父の葬儀の時、義父が葬儀場の衣装ショップで10万ウォン(約1万円)の喪服のチマチョゴリを購入してくれました。
1万円で伝統的衣装の喪服が手に入るなんて、日本じゃ考えられないです。

 

葬儀&お墓

【日本】の葬儀屋のパンフレットには以下のように記載されていました。

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《故人様らしさ》のあらわしかたは人それぞれです。

 

葬儀

【韓国】ドラマを好んで見ていた故人。
韓国ドラマの葬儀の場面で、女性が白いリボンをしてるのをすごく気にしていました。

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故人

韓国って白いリボンするんだね、可愛いね。
monmonも韓国でやったの?

故人が言ってたのはこれですね↓

韓国ドラマ「나의아저씨/マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」、ハルモニの葬儀で白いリボンをするIU。喪主なので黒い線が入っている。普通は黒い線無しの白いリボン。

ということで
【日本】家族葬の葬儀当日、故人が気にしていた白いリボンを参加した女性ほぼ全員付け参加しました。

 

【韓国】も皆様ご存じの通り、お墓があります。
土がこんもりしているもの、墓石があるもの、ロッカー式のもの、集合形式のもの。
ただ、お墓を持たない人も多く、monmon旦那の親戚は墓を持っていません
じゃ、どうするかと言うと、散骨です。

ハラボジ(義祖父)の時は、火葬場の敷地内の穴に入れました。
ハルモニ(義祖母)は、次男夫婦が法律でOKなところに散骨したそうです。

そんな状況を故人に話していたら、

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故人

墓が無いんだ。死んだら墓も何も関係ないもんね。
坊さんに高いお金払う必要ないよ、散骨良いね。

また、韓国のお坊さんは、日本みたいにぼたっくりません。
「故人に高い名を付けたら何十万もする」なんて、韓国では通用しません。
これに関しても、故人は墓で世話になることを反対してました。

【日本】日本人であるmonmonの家は、横浜根岸墓地の立地の良いところにお墓があります。
monmonの祖父が調子良い時に、めちゃくちゃお寺にお金を払って、設置したそうです。
そして、祖父も祖母もめちゃくちゃいい名を付けてもらったそうで、その時も高額なお金がかかったらしい。
韓国では名をつけて何十万円なんてあり得ず、韓国から日本の常識を見ると、とても不自然で非常識に見えました。

ということで、monmon家は、monmon旦那の家のように、お墓を持たないことにしました。
横浜のお墓は長男から次男の子供に受け継ぎました。
葬儀はお坊さんを一切呼ばず、本当に家族だけでゆっくりした時間を過ごしました。

これで、お墓の呪縛から逃れ、お坊さんに高いお金を払うことがなくなりました。
遠くの横浜の墓に義務的に行くより、みんなで散骨することで同じ思い出を共有します。
また、親近者は、故人の誕生石と自分の好きな天然石で作ったパワーストーンブレスレットを作り、故人を心に刻みます。
今後は命日に、みんなで故人が好きだった飲食店に行くことで、故人を偲ぶことができると思っています。

 

最後に

お坊さんも呼ばず、家族だけでひっそり行う家族葬。
葬儀屋さん的には「なんて寂しい葬儀」と思われたかもしれません。
でも、余計なお金を使わず、残された家族に負担をかけない新しい考え方を選んだ故人を、monmonは尊敬しています。

 

「호텔델루나(Hotel del Luna/ホテルデルーナ)」の最後のIUみたいに三途川をゆっくり渡っていったよね。

縁があれば、이번생도 잘 부탁해((今回)生まれ変わってもよろしく)じゃなくて、다음생도 잘 부탁해(次に生まれ変わってもよろしく)ね。