IUのMVに出た70年前の日本式家屋カフェ

今の時代、まだまだADSLでがんばってる私の実家のネット。
一戸建てだから光にしないでADSLでいたら突然繋がらなくなっちゃって!!!
今まで何回か繋がらなくなったことがあったんですが、ここまで何日も繋がらないなんて。
その間全然ブログの更新が出来ず・・・ネットが使えない日々がこんなにつらいなんて思いませんでした(TT)
まだまだ不安定で解決してないんですが、一応 平日は繋がる日があるみたい。
繋がるうちにブログ更新しなくちゃ!って危機感を感じながら、今日はIUのMVで知った釜山にある日本式家屋を更新しますね~

↓IUのMV

문화공감수정/ムナコンガムスジョン(文化共感水晶)
所在地 : 釜山市 東区 水晶洞 1010
      부산시 동구 수정동 1010
      プサン市 トン区 スジョンドン
アクセス : 釜山鎮駅(부산진역)・草梁駅(초량역)から徒歩orタクシー
周辺観光施設 : 水晶伝統市場・草梁テジカルビ通り
オフィシャルHP : 釜山市
営業時間  : 9:00~18:00
定休日   : ?
TEL    : 051-441-0004
駐車場   : 無し

 

私たちは、釜山駅からタクシーで目的地へ。
タクシーのおじさんに「정란각(貞蘭閣/ジョンランガク)」と言っても、???が帰ってきちゃって困りました。だっててっきりこの言葉で通じると思ったんだもん(><)
タクシーで行く場合は、「수정동 일본식 가옥(水晶洞 日本式家屋/スジョンドン イルボンシクカオク)」と言ったほうが通じやすそうです。
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登録文化財第330号。

1943年玉田穣という日本人によって 書院造で2階の料亭として建てられた。

昔の日本式家屋で、韓国映画「将軍の息子」など、様々な撮影が行われている。

現在 1階は一部オンドル部屋に改造されているが、2階は典型的な日本式住宅の居間と応接間があり、内部は床の間、障子、 畳などがそのままで保存されている。
室内の内部空間構成が非常に複雑で、それぞれの空間は廊下を通じて迷路のように繋がれており、釜山地域近代期の住宅史と生活史研究資料で価値が高い建築物である。

釜山市では上記のような説明なのですが、「日帝時代の1939年(昭和14年)に日本人の釜山鉄道道庁長の官舎や別荘だった」とか「資産家小原為の自宅だった」とかいう情報もあり、旧百済病院みたいによくわからない情報が多いんです。

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韓国映画「犯罪と戦争」「将軍の息子」
IUの밤편지(夜の手紙)のMV
2018年放送韓国ドラマ「ミスターサンシャイン」のローガンテイラー暗殺場所
他にも様々なTV番組などで撮影されているロケ地にもなっています。

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写真私たちが行ったのは、1月の日曜日。
12月にtvNで放送されたバラエティ番組の影響で韓国人の来客が多かったです。
そして、サイトによっては週末は定休日と書いてあったので心配だったのですが、問題なく営業していました。

この建物のように、戦争で負けた日本人が韓国に残していった住宅を総称して「적산가옥(敵産家屋)」って呼ぶんですって。

←正門の脇にあった通用門を通ってみたら、身長153cmの私の背がつきそうなくらい低い

 

建築当時、この建物の建築資材すべては、日本から輸入し、日本人建築主の主導で、日本人大工と韓国人大工が半分ずつ投入されて作られたそう。
だからこんなに日本なんですね。

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玄関に入ると、あまりの日本式で(当たり前なんですけど)日本の田舎の親戚の家に来たみたい。
日本なのに釜山。釜山なのに日本。なんか不思議な感覚です。

←利用案内がありますが、マナーを守れば問題ないです。
利用注意点は、
・注文は玄関入って右に歩くとあるので、注文後その場でしばし待ち飲み物を受け取りましょう。
・入場料が無い代わりに、1人1ドリンク注文必須。
セルフなので、飲み終わったらコップはキッチンに戻しましょう。
・子供が文化財を壊さないよう同伴者が配慮して下さい。
・「週末撮影禁止」と書いてありますが、みんな撮影しています。一人占めするような撮影をしなければ大丈夫。

写真「日本式伝統家屋で楽しむ韓国伝統茶を一杯」ということで、全て₩4,000で提供してました。

・梅茶
・かりん茶
・ゆず茶
・ナツメ茶
・ショウガ茶
・アメリカーノ
・桃アイスティ
・レモンアイスティ

笑顔のおばちゃんたちが注文を受けてくれます。

そして私たちが注文したのが、

 

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左:모과차(かりん茶) ₩4,000
右:매실차(梅茶) ₩4,000
手作りクッキー付き

かりんの皮がいっぱい入ってて、飲みごたえ十分。
梅茶も甘くて、とても優しい味☆
ただ、これを持って急な階段を上り下りしなくちゃいけないので、こぼしてしまうんじゃないかと結構怖かったです。
私みたいに怖く感じる方には1階席がお薦めです。

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解放後の1951年 韓国人が買収。
정란각(貞蘭閣/ジョンランガク) という기생집(置屋)になり、1960年代と1970年代を経て、一時は200人の妓生(遊女・芸者)が出入りするほど繁盛し、1990年まで韓国人の出入り禁止のまま、日本人だけのための空間として使用された。
また、日本人でも社会的地位が高い人だけが出入りが可能な程の高級施設だった。
90年代に入り、いわゆる「妓生観光」が廃れ日本人客が減少すると、ようやく韓国人の客でも出入りが可能な店となった。

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確かに、小さな旅館を思わせるほどの立派な造り。
予約をすれば、宿泊もできるそうです。

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2階のふすまを開けると

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布団と、手入れできてない壁が出てきました。
すっごくキレイに整備された建物ですが、やはり古いんですね~。

時間制限は無いので、平日にゆーくり来るのもいいかもしれませんね。
今韓国では、日帝時代の建物でも韓国の歴史として大事に保存していこうとする動きになってきています。
日本人もそんな韓国人の気持ちに寄り添えればいいのにな~って思わせてくれた建物でした。