もうすぐ100歳をむかえるソウルで一番古い駅舎 ~新村駅~

日本人留学生もたくさん住んでるソウルの新村。
私も、10年くらい前、留学した友人に会いに新村へ行ったっけ。
今回たまたま新村に行く用事があり、町を歩いてみると、古い建物を発見。
近寄ってみると、昔の新村駅でした。

【旧】 京畿線新村駅

경의선 구 신촌역사/キョンウィソン ク シンチョニョクサ(京畿線 旧 新村駅舎)
신촌 관광안내센터/シンチョン クァングァンアンネセント(新村観光案内センター)
所在地 : ソウル特別市 西大門区 新村洞 74-12
      서울특별시 서대문구 신촌동 74-12
      ソウル特別市 ソデムン区 シンチョンドン
アクセス : 京畿線新村駅(신촌역)の隣 ※地下鉄新村駅からは歩いて15分かかります。
オフィシャルHP : ?
営業時間  : 10:00〜19:00
定休日   : ?
TEL    : 02)363-7833
駐車場   : 無(目の前に有料駐車場あり)

 

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京畿線 【新】新村駅と【旧】新村駅

旧新村駅は日帝時代の1920年12月竣工、1921年7月11日開業、2012年に観光案内センターに転身しました。写真

1906年に開通した京義線(龍山〜新義州間)の駅舎ですが、韓国と北朝鮮が分断された後、京義線始発駅としての役割をしました。
2006年以降、大規模な開発により、業務は新駅舎へ変更。
その後、ソウル市の「日帝時代の建物に価値は無い。取り壊そう」という思想と、地元住民の「歴史的価値が大きい建物を保存しよう」という思想とが入り乱れ、結局、西大門区が「歴史的に文化財としての価値が大きい施設で、最新の観光情報を発信していこう」とし、観光案内所として2012年再出発しました。

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外観(正面)

日帝時代につくられたせいか、瓦の建物。
もうすぐ100歳になるとは思えないキレイさで管理が行き届いてるのがわかります。
そして、ソウル駅は1925年開業なので、5年前に開業したこの新村駅がソウルでもっとも古い駅舎らしいです。

ただ、この保存は、青い壁を新築当時のクリーム色へ、左側にあった部分は取り壊した為、長く親しまれていた雰囲気とずいぶん変わってしまったらしいです。

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外観(正面東側)
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外貨(正面東側)
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外観(裏側)
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外観(裏側)

さぁ、中に入ってみましょう。

中に入ると、観光案内のスタッフが声をかけてくれました。

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もんもん

ぱど てよ?(봐도 돼요?)
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スタッフ

ね~
Right Caption

スタッフ

・・・日本人ですか?(←日本語で)

わぁ、さすがぁ☆
観光案内所だから、外国語ができるスタッフがいるんですね。

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内部

部屋の向こう側には扉がありました。
あっちの扉はホームへつながっていたんでしょう。

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内部

そして、昔の写真もいっぱい。
西大門交差点、新村ロータリー、新村西大門刑務所付近など、昔の光景と現在を比較することができます。

後ろを振り返ると、すぐ駅舎の入口があり、小さな建物だとわかります。
昔の人はこの扉を行き来し、切符を購入し、電車に乗っていたのですね。

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内部
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内部
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内部(時刻表)

実際に使われていた昔の時刻表もありました。
時刻表には「列車時間は2階新村駅に行って下さい」と張り紙があります。

 

【新】 京畿線新村駅

利用客数は、(wikiより)

路線 一日平均人数(人/日)
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
京畿・中央線 乗車 936 1,032 1,118 1,133 956 1,069 844 847 803
下車 1,057 1,198 1,324 1,356 1,240 1,434 1,058 1,107 1,057

利用客が少ない京畿線新村駅。
上下線 各1時間1本くらいしか無いさみしい駅で、多くの人は歩いて15分ほどの距離にある「地下鉄新村駅」or「地下鉄梨大駅」を利用するそうです。
ただ、KTX、ITX-セマウル、ムグンファ号をはじめ、その他もろもろの列車が回送区間として通過する為、5分以内に何かしらの列車を目にすることができる鉄道オタクには嬉しい駅。
通過駅ということもあり、自殺願望を持つ人が飛び込むことが多く、問題視されてたんですが、今年になってようやくホームの扉の設置が完了したそうです。

 

旧駅舎は、小さな建物でしたが、可愛くて良い建物でした
水原市にはこういう古い駅舎が残ってないので、羨ましいです。