ハルモニのお葬式2日目(4/30)

2019年5月5日

身内の死を話題にするのは不謹慎な行為ですが、「体験したことを記録することで、何年経過しても故人といた最後のシーンを思い出し、故人の冥福を祈ることが出来る。一番悲しいことは忘れ去られてしまうこと。」と思っています。この考えに反対しない方だけ読んでいただければありがたいです。


おはようございます。ハルモニのお葬式2日目です。
この日は、病院の葬儀場で7:00起床でした。

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葬儀場の隣にある「ソウル聖母病院」の空は、雲が多い晴れの空。
そして、葬儀場には、サツキかツツジの白い花がいっぱい咲いてました。

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2日目は、「입관예절/イックァンイエジョル(入棺礼節、棺に入れる式)14:00」と「장례미사/チャンレミサ(葬礼ミサ、お葬式にあたる教会形式のミサ)15:00」があった日。

朝食は、昨夜食べたメニューと全く一緒。
私たちが昨日来る前にはお粥があったらしいんですが、もう作ってくれないみたい(TT)
病院食とあなどってはいけません。韓国の病院食って、健康な人が食べても美味しいのが多いんです。

 

写真14:00までやることが無いので、施設のWifiパスワードを探しに受付へ行くと、受付にちゃんと表示されてました↑。韓国のこのWifiがどこにでもある良さは日本も見習って欲しいものです。

 

写真韓国は、香典袋を持ってくる必要がありません。香典を渡す受付にちゃんと用意されており、そこで現金を入れるのが普通。お香典を持ってきた人は、マジックで名前を書きます。

訪問客は、大体喪服なんですが、40代以下はなんとまぁ、喪服&スニーカーが多いこと!!!
女性は普段着のようなグレーの服でくる人もいるし、喪服&ショッキングピンクのカバンの人もいるし。しきたりが厳しいのか、緩いのか・・・(><)

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喪主は、↑こんな風にワッペンと腕章をつけるんですが、「喪主」ってハングルじゃなく漢字なんですね。
「喪主」の上には「謹弔」の文字が。日本ではあまり使わないのに、韓国ではお葬式には欠かせない言葉なんですって。

 

写真さて、「입관예절/イックァンイエジョル(入棺礼節、納棺式)14:00」の1時間前くらいから、教会の人が来て、カトリック形式の聖歌を歌ったり聖書の一部を唱えたりするのが始まりました。

それが終わると、皆で入棺室へ移動します。教会の人が聖歌を歌ってる中で、スタッフ2名が遺体に白装束を着させ始めました。下着→チマ(スカート)→チョゴリ(上着)と麻でできた新品の韓服を手際よく着させます。ただ、ここからが文化の違いが顕著に・・・。
手を胸に置かせ、胴体を紐できつく縛ります。ミイラを作るみたいに、ギュッギュッとすごく力をいれてる。死んでるんですけど見てるだけで痛そうな光景が、紐4~5本分も続き、ちょっとずっとは見てられませんでした(TT)
その後は、顔から綿を取り、時間をかけて顔や頭を綺麗に拭き、麻の帽子を身につけさせていました。

写真キレイな姿になったら、親族の男性だけが呼ばれ、台に乗っかってた祖母を棺に納めました。その後、みんなで棺の周りに集まり、喪主が個人の胸に花を置き、故人に最後の挨拶を。
ただ、故人の顔の周りには大きな綿が敷き詰められ、花で囲む日本とは大違いで、故人が可哀想に思えちゃいました。

写真最後の挨拶が終わると、蓋が閉められ、親戚の男性軍が隣にある「ミサ室」へ運びます。

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棺を置くと、「장례미사/チャンレミサ(葬礼ミサ)15:00」が始まりました。ハラボジの時は、教会で葬礼ミサをやったのですが、ハルモニは病院で済ませちゃうんですって。神父さんのお言葉があったり、信者の家族や教会の人たちがずーっとなにか唱えてたり、薄い煎餅のかけらみたいのを信者たちに配ったり。カトリックのお葬式って、仏教のお葬式と違って立ったり座ったりを頻繁にやるので、眠気が消えて良いですね。

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一通りやると神父さんが白い衣装から黒い衣装へ衣替えをして出てきました。神父さんが聖水を棺にかけ、ハリーポッターで出てきそうな小物で煙を巻き、親族の男性軍が棺を安置所に置きに行き、葬礼ミサが終了しました。

 

この後、この2日目は特にやることがありません。訪問客を対応するだけなので、うちら夫婦は一旦スウォンのおうちに帰りました。

 

→「ハルモニのお葬式3日目(5/1)」へ続く