水原からソウルへ、ひさびさにITXを満喫。

いつもなら義父の自家用車で向かうソウルへの道のり。でも今回は違いました。
100年に一度の大雪が、道路を白く覆い、車を出すには少し勇気がいる日。
そんなわけで、水原駅からITXに乗ることにしました。

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大きな水原駅。
ロータリーにはたくさんのバスが停車しています。

昔の水原駅は、
1905年 水原駅開業
1928年 水原駅新築写真

上記の写真には日本語がありますね。
日本が侵略してた1910~1945年の間に撮影され、当時の人が水原市の記録の一部として残した写真となります。

正祖大王(イ・サン)が水原市の北側にある萬石渠を中心に農地開発をしました。
そのため、日本の侵略当時、水原市エリアは、韓国の農業研究の中心地になり、農業発展のための施設が多くあったようです。
今でも、水原高等農林学校(終戦後、ソウル大学校農科大学に継承。農科大学はソウルに移転してまい、現在昔の施設は取り壊しているみたい)、富國園(種子・種苗・肥料を販売する会社)が簡単に確認できます。

水原カルビだって、農業機関のおかげ。
1960年代、朴正煕大統領が水原にあった農業研究機関に何回か訪問し、突然、화춘옥(華春屋)を来店したときのこと。
白黒テレビだった当時、その映像が全国放送され、「水原には美味しいカルビがある」と知られるようになり、「水原のカルビ」が有名になりました。

さてさて、そんな水原駅から出発です。

 

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上りホームに立つと、澄んだ空気と人の少なさが、冬の寒さをひときわ際立ちます。

ホームには点字ブロックと安全柵が整然と並び、誰もが安心して乗れるように設計され、韓国の駅にも、こうした「見えない優しさ」が当たり前になってきました。

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電車の到着を待つ間、ふと目に入ったのは自販機。
チルソンサイダー、コールドブリューのコーヒー、とうもろこしひげ茶など様々な飲み物。
せっかくだから購入したいけど、値段を見てそっと目をそらしちゃう。2300ウォン、2700ウォン、2000ウォン・・・コンビニより高いんじゃん?

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乗車時間が近づくと、目の前に現れた黒と赤の流線型ボディを持つITX。
ソウルへ乗り換えなしで行くには、このITX一択。朝は通勤や通学でも賑わう電車です。

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車内に入ると、赤と青のストライプが入ったシートが並び、乗客たちは静かに座っていました。
窓の外に流れる風景を眺める人、スマホを見つめる人、目を閉じて休む人。

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そうそう、水原からソウルまでの所要時間は約40分ほど。
値段は4800ウォン(約480円、乗車料、座席料含む)。
韓国の物価が爆上がり中だけど、それでも日本より交通費が安すぎて感動します。

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足元を見ると、一番前の席じゃないのに、コンセント完備。
480円でコンセント完備なんて、このサービスはすごいです。

 

車内を歩くと、

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自販機がありました。
こちらもちょっと高め。

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そして、2両に1つある、おトイレ。
ステキな円形のスペースのドアを開けると

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黄色の手すりが設置された広々とした空間。赤ちゃんのためのオムツ替え台、赤ちゃん専用の椅子など、移動中の「使いやすさ」や「安心」がちゃんと考えられていました。

ソウル駅に近づくにつれ、速度が遅くなるITX。

Right Caption

もんもん旦那

アッという間だったね。

うん、アッという間だった~。
自家用車で行ったら、ソウル市のサダン付近で絶対渋滞に巻き込まれるのを考えると、ITX便利すぎ。
観光客もやっぱりITX便利かも。

 

復路は、龍山からムグンファ号に乗りました。

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結構古い車両。ソウル、龍山駅から水原駅まで2600ウォン(約260円)。
電車代が安すぎて笑っちゃいます^^